満腹中枢とは満腹中枢は、視床下部の腹内側核にあり、摂食を抑制する役割を持ちます。別名は、摂食抑制中枢です。動物の満腹中枢を電極で刺激すると、動物は食べることを止めます。また、満腹中枢を破壊すると、副交感神経が亢進、交感神経が抑制されて、血糖値が下がります。つまり、満腹中枢は、血糖値が上...
嘔吐中枢とは嘔吐中枢は延髄にあり、嘔吐中枢が刺激されると嘔吐がおこります。嘔吐中枢が興奮すると、悪心と唾液分泌が起こり、食道と胃が弛緩して、噴門が開きます。さらに、腹筋や横隔膜が収縮して、腹圧が高まり胃の内容物が吐き出されます。 嘔吐反射...
循環中枢とは循環中枢は、延髄にあります。その中でも、吻側延髄腹外側野がその主体で、心臓や血管の働きを調節し、血圧の維持を受け持っています。循環中枢を電極や化学的に刺激し、興奮させると動脈の血圧が著しく上昇します。逆に、循環中枢を破壊すると、脊髄ショックのように全身の血圧が低下します。吻...
呼吸中枢とは呼吸中枢は、延髄にあり、自動的に呼吸を調節しています。 呼吸筋は、骨格筋なので、意志で動かすこともできますが、寝ている時に呼吸が止まらなかったり、息を吸ったり吐いたり、常に意識的に努力しなくても呼吸ができるのは、呼吸中枢のおかげです。呼吸中枢は、延髄の広い範囲にわたっていま...
反射中枢とは反射中枢とは、受容器からの情報を受け取り、効果器へ指令を送る「反射の指令塔」です。反射中枢は、受容器から送られてくる情報と上位の脳から送られてくる情報の多数決をとり、効果器へ最終的な指令を送ります。反射を出すか出さないかの最終的な判断が下し、反射をコントロールしているのが反...
効果器とは効果器とは外部に働きかける細胞や器官を指します。器官とは複数の細胞が集まって一定の機能をもっているものです。効果器は、骨格や内臓の「筋肉」と「分泌腺」です。人体には、外界の刺激に対して種々の反応が起こります。反応は骨格の筋肉を動かして体を逃避させたり、食物の消化のために唾液...
受容器とは受容器とは、刺激を受け取る細胞や器官のことをいいます。 器官とは、複数の細胞からなる一定の機能を持った組織のことを指します。つまり、受容器の中には、1つの細胞で、受容器となるものもあれば、多数の細胞が集まり、器官として受容器になるものがあるということです。英語では、受け取る...
反射弓とは反射弓とは「反射の経路」のことをいいます。 なぜ、反射の経路のことを「弓」というのでしょうか。 反射を構成するものと、その経路がわかるまでの経緯を知るとその謎が解けてきます。 反射の要素と経路 反射は3つの要素から構成されています。 受容器 ⇒反射中枢 ⇒効果器...
反射とは反射とは「刺激に対する無意識下の反応」です。 狭義の反射は、外部からの刺激に対して起こる定型的な反応のことをいいます。しかし、体内からの刺激に対する反応を反射と呼ぶ場合もあり、反射の定義は、あいまいです。広義には、刺激に対する反応全般を反射と呼ぶ場合もあります。慣例的に反応...