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迷路反射(緊張性迷路反射)

今回は、迷路反射について、学んでいきましょう。

迷路反射は、正確には「緊張性迷路反射」といいます。この反射もまた、名前を聞いただけで、めまいがしてきそうです。

「緊張性ってなに?」

「迷路ってなに?」

反射だけでも、わけがわからないのに…。学習者を緊張させて迷わすから緊張性迷路反射なんでしょうか?もちろん、違います。用語をそのまま覚えようとすると、なかなか覚えることができませんが、反射のイメージと一緒に覚えると迷路反射もすっと頭に入ってきます。

では、さっそく緊張性迷路反射を解説していきましょう。


緊張性迷路反射とは

緊張性迷路反射は、空間に対する頭の向きに応じて手足が伸びたり曲がったりする反射です。


頭が上を向いていると手足が伸びます。

頭が下を向いていると手足が曲がります。


私の覚え方を紹介しましょう。上向きだと「大の字」、下向きだと「土下座」と覚えてください。前回の頚反射でも登場した「緊張性」というのは「持続的」という意味です。迷路反射も、一時的に働く反射ではなく、ずっと常に働いています。「迷路」というのは、耳の奥の管状の器官がある所を指します。迷路という言葉は、場所を表わしているのですね。この迷路には、頭の向きを感知するセンサーがあります。検知された頭の向きに応じて、迷路反射が起こるというわけです。

ちなみに、頚反射のセンサーは、頚(くび)の上部にあります。つまり、頚反射も迷路反射もセンサーの位置が反射の名称になっているのです。


迷路反射と頚反射はどうちがう?

前記事の頚反射と迷路反射は、似た動きをします。頚反射も迷路反射も、頭の向きに応じて手足が伸び縮みする反射です。混乱しやすいので、違いをおさえておきましょう。


反射は、体に対する頭の向きで、手足が動きます。

迷路反射は、空間に対する頭の向きで、手足が動きます。


また、手足の動き方も、それぞれ特徴が違うので、チェックしておきましょう。

  • 頚反射は、顔の向いた方の手足が伸びて、反対は曲がる

  • 迷路反射は、天井を向くと全部の手足が伸びて、地面を向くと曲がる

どうでしょうか。

だいぶイメージが湧いてきたのではないでしょうか。反射は、専門用語で説明されると、頭がパンクしてしまいます。でも、イメージできると途端にカンタンに頭に入ってきます。ぜひ、想像力を駆使したり、じっさいに自分で同じ姿勢してみてください。大の字になったり、土下座したりしてみるともう忘れません。迷ったらやってみましょう。

迷路反射のまとめ

空間に対する頭の向きに手足が反応する

天井を向くと手足が全部伸びる

地面を向くと手足が全部曲がる

大の字・土下座と覚える


参考動画:緊張性迷路反射



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