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反射中枢とは

反射中枢とは、受容器からの情報を受け取り、効果器へ指令を送る「反射の指令塔」です。反射中枢は、受容器から送られてくる情報と上位の脳から送られてくる情報の多数決をとり、効果器へ最終的な指令を送ります。反射を出すか出さないかの最終的な判断が下し、反射をコントロールしているのが反射中枢です。反射中枢が、効果器である筋肉や分泌腺に神経を通して指令を送ると、効果器がその機能を発揮します。

代表的な反射中枢

代表的な反射中枢を紹介しましょう。

心臓中枢・血管運動中枢・呼吸中枢・嚥下中枢など生命維持に重要な反射中枢の多くは、脳の延髄にあります。そのため、延髄が損傷すると、血液が循環しなくなり、呼吸ができなくなって、生命の危機におちいります。満腹感や空腹感を生み出す満腹中枢や空腹中枢は、脳の視床下部にあり、食欲のコントロールをしています。このように、反射中枢は、私たちが無意識に行なっている生命活動を調節する大事な指令塔です。反射中枢は、1つの神経細胞である場合もあれば、神経細胞がある程度集まって核となっている場合、ネットワークとして広範囲に存在している場合もあります。



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